この夏も蚊取線香にはずいぶんお世話になった。最近はピレスロイドではなく天然除虫菊で作った蚊取線香も多く出回っている。体に優しいイメージがあるからだろう。
尾道市向島町兼吉の亀森八幡神社の境内に「除蟲菊神社」がある。 昭和五年の創建で上山栄一郎を祭神とする。除虫菊の花が盛りの五月八日に例祭が営まれている。
上山栄一郎は「金鳥」の創業者であり,明治期に瀬戸内で除虫菊の栽培を奨励普及した地域の恩人である。かつて瀬戸内の島々では,除虫菊の花で山の斜面が白いじゅうたんのようであったという。因島市では市の花とされていた。
平成18年に因島市は尾道市に編入された。地域のシンボルとなる花は,観光用の栽培が残るだけの除虫菊ではなく,名実兼備の千光寺公園の桜とされている。
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