幸いなことにイボで困ったことがないから、ありがたみがよく分かっていない。いぼ神様の話である。このブログでも「いぼ神様になった巨勢金岡」「お肌の健康は心の健康」で紹介したことがある。皮膚科のない時代には願掛けしか治療法がなかったのだろう。
兵庫県美方郡新温泉町湯の八幡神社境内に「五輪の石塔」がある。
五輪と言えば五輪だが、このような形の石塔は見たことがない。いったいどのような由来があるのか。説明板を読んでみよう。
五輪の石塔
当初建立年代は明らかではありませんが、文化十三丙子年(注一八一六年)再建立の記録があり又、古書に「日本三古塔の一也」とも記されております。社伝によると往古、萬度の法華経を読み、その祭器を土中に納めその上に建立したものと伝えられています。建立場所は往古は薬師堂近辺にあったものと伝えられていますが何時の時代にか当境内に移されており、更に、昭和六十三年秋この地に移転建立したものであります。
地元民は又の名を「千年釜」とも称え、更には「いぼ神様」とも称して尊崇しております、 即ち「いぼ」とこの石塔を割箸でつなぎ「いぼいぼ渡れ、この橋渡れ」と三度唱えると、いかなる「いぼ」も消えて無くなるといわれています。「いぼ」でお悩みの方は是非おためし下さい。
日本三古塔の一つだというが、いったいいつ建立されたのか。残り二つは何なのか。千年釜とはどういう意味か。そして、なぜ「いぼ神様」に祀り上げられたのか。さらに、いぼは本当に橋を渡るのか。
謎だらけで、どうも要領を得ない。コロナを鎮める神様だと言われたら、そうなのかと思ってしまいそうだ。コロナ禍が始まって1年が過ぎたが、いまだ先が見通せない。オリパラも本当にできるのか。ワクチン接種にすべてを託しているように感じるが、うまくいくのだろうか。疑えばきりがないから、信じるほかあるまい。いぼもコロナも、信ずる者だけが救われるのだろうか。
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