標準時子午線といえば,明石市。そして,東経135度。そ~んなの~常識,なのだが,東経135度が通る地点は明石市だけではない。それも常識なのだが,実際にその場に立つと新鮮に感じる。
三木市久留美に「大日本中央標準子午線」を示す標柱が立っている。
ここが東経百三十五度であること,帝国在郷軍人會美嚢郡聯合分會によって昭和二年一月に建てられたことが刻まれている。石が新しいと思ったら,平成元年十月に再建されたということだ。
標柱の上部には,日時計のように棒の示す影で南中時刻が分かる仕掛けが作られている。「中央標準子午線」ということだが,昭和2年当時は西部標準時という別の標準時が宮古列島以西に設けられており,「中央」と明示する必要があった。時差のあった大日本帝国。この状態は標柱の建設時から10年後の昭和12年の勅令改正まで続くこととなる。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。