あけましておめでとうございます。お正月に一番にするのは初詣でしょという思い込みから今年最初の話題をしたい。2009年の初詣ランキング(三が日の参詣者数)は、明治神宮、成田山新勝寺、川崎大師、伏見稲荷大社、鶴岡八幡宮だったそうだ。このうち、伏見稲荷大社(京都市)は日本三大稲荷に数えられている。なにせ、全国に多数あるお稲荷さんの総本宮だから当然のことだ。
笠間市笠間1番地に「笠間稲荷神社」がある。写真は5月で藤がちょうど見頃だった。
この大きな稲荷には、どのような由緒があるのだろうか。手元にある同稲荷のパンフレットには次のようなキャッチフレーズがある。
日本三大稲荷のひとつとして広く人々に親しまれ、年間三百万余りの人々が参拝に訪れるお稲荷さん。
また同稲荷のホームページでは次のように説明されている。
笠間稲荷神社のご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、正一位という最高の位をもつ神様です。
日本三大稲荷のひとつである当社の御創建は、社伝によれば第36代孝徳天皇の御代、白雉(はくち)2年(651年)とされ、1360年程の歴史を有する由緒ある神社です。
ここで注目したいのは「日本三大稲荷」である。伏見に笠間…、あと一つはどこだろうかと思い検索をかけてみると、豊川稲荷(豊川市)に祐徳稲荷(鹿島市)に最上稲荷(岡山市)…。何が本当の三大稲荷なのか。ちなみに加瀬清志+畑田国男『雑学・日本なんでも三大ランキング』(講談社+α文庫)では、伏見稲荷・豊川稲荷・笠間稲荷が採用されている。
まあ、もともと基準のない主観的なランキングだから、真実があるわけはない。そう信じたらそれが真実ということだろう。祭神の宇迦之御魂神は食の神様だそうだ。今年もおせちが美味しくいただけることをこの神様に感謝して初詣に出発だ!