地球という一つの家で暮らす私たちは,どんな人とも家族のように助け合って平和に生活していこう。今では地球家族,昔は「八紘一宇」のことである。
宮崎市下北方町の平和台公園に「平和の塔」がある。かつては八紘台,「八紘之基柱(あめつちのもとはしら)」と呼ばれていた。
確かに意味としては平和に間違いないが,言葉は生き物であり,その使われ方で意味が定まるものだ。「八紘一宇」といえば「大東亜共栄圏」と並んで戦争を正当化したスローガンのイメージが強く,戦争に関するモニュメントの多くは取り壊されるか文字を消されている。
そのモニュメントが残存していることに驚く一方で,これこそ時代を象徴する貴重な史跡だと気付く。文字は秩父宮雍仁親王の書,石材は世界各地から集められている。裏には「紀元二千六百年」の文字。そしてデザインは御幣をモチーフにしているという。
この塔の正面で手を叩くと「ビン」と反響する場所がある。面白いので何度もやってしまった。平和であることをしみじみ感じる場所だ。
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