墓石を粗末にするなど、罰が当たるとか祟られるとか心配するのが普通だが、それが現代人の感覚なのだろう。以前に姫路城に行って石棺が石垣に転用されているのを見てびっくりした覚えがある。考えてみれば、四角に加工されているのだから積むのにもってこいである。
姫路市勝原区下太田の吉備神社の境内に「旧石棺橋」がある。
家形石棺の蓋石が裏向きになっている。しっかりしているうえに、きれいに加工もされている。裏向きになっているのは、この石が橋となっていたからだ。その証拠写真が現地説明板に掲げられていた。
自然な石橋だ。死者に対してとか貴重な文化財をという考えこそ小さいことだ。万物は流転する。リサイクルが盛んだったという江戸時代の工夫だろうか。
豆石光さま、ご覧くださり、ありがとうございます。
姫路市勝原区から太子町にかけては史跡が多く、素敵なところですね。
投稿情報: 玉山 | 2010/11/11 23:09
玉山さま、はじめまして。
この情報、はじめて見ました。
近場でもあり、つぎの休日に、是非見に行きます。情報ありがとうございます。
投稿情報: 豆石光 | 2010/11/11 19:59