本日放映のNHK『歴史秘話ヒストリア』は「痛快!江戸のお騒がせ男~天才・平賀源内の先走り人生~」だった。エンディングで親友・杉田玄白による追悼文が紹介された。源内がどのくらい騒がしかったかをよく伝えている。
ああ、非常の人 非常の事を好み 行いこれ非常 何ぞ非常に死するや
江東区清澄一丁目に「平賀源内電気実験の地」がある。
今日の放送では、興味深いエピソードが次々と紹介されていた。燃えない布を発明してオランダ人を驚かせ、ついには中国から注文が入ったこと。『放屁論(へっぴりろん)』で放屁が芸道であることを理路整然と説いたこと。有名にはなったが儲けにならないので「貧家銭内(ひんかぜにない)」と自ら呼んだこと。
それでも源内はやはり「エレキテル」である。アメリカのフランクリンか、日本の平賀源内か。電気に関心が集まっていた18世紀の世界的な潮流に源内先生は乗っていたのだ。その舞台が写真で紹介した場所だ。江東区『史跡をたずねて』を読んでみよう。
わが国最初の電気学者としても有名であり、明和7年(1770)起電機の研究に取り組み、安永5年(1776)エレキテルを完成し、しばしば深川清澄町(清澄1丁目)の自宅で電気実験を行い、人々にもみせました。
電気の大切さが改めて見直されている今日、この史跡を紹介する意義は大きい。源内先生の画期的な機械は見世物にしかならず、科学技術の粋を集めた現代の発電装置も調子が悪い。ああ、どれもこれも源内先生の言う「ヘレキテル」だったというわけか。
ぽんた様、ご覧くださりありがとうございます。電力の大量消費と原発に依存しないエネルギー供給との整合性をどのように図るかは本当に大きな課題だと思います。現状では安定供給が難しいとされる自然エネルギーの研究がさらに進展することに期待したいです。何より避難をされている方々が一日も早く戻ることができるよう祈るばかりです。
投稿情報: 玉山 | 2011/06/28 23:01
現代の発電装置が、難民にならずに発電する方法ってありますか?それとも、何をしても難民になる?
投稿情報: ぽんた | 2011/06/28 04:42