世の中に変わったものが多いことは知っていたが、これもけっこうイケている。忍者は「忍びの者」ではなかったか。それがどうだ。ぺちゃんとルーフに貼り付いて、ニンニンみたいなポーズを能天気な顔してやっている。消えよーってゆーのか。見えてるよ。ピンク装束だし。ふつう黒だろ。
あー、喰い付いてしまった。すっかり伊賀上野観光協会の術中にはまっている。そう、これは観光協会の「ミニバス忍者号」である。
写真は伊賀市上野丸之内にあるだんじり会館の前で撮影した。忍者といえば伊賀者。「伊賀上野NINJAフェスタ」という1か月にわたる大イベントも開催されている。昭和37年に作られた『忍術音頭』には、忍者の動きが取り入れられているという。上野市観光協会『観光100問百答』から歌詞の一部を引用しよう。(作詞:上野市観光協会 作曲:山下五郎)
アー 伊賀のヨ
伊賀の上野の猿飛佐助
煙チョイト出して パット消えた
ハ 愉快だね ハ 愉快だね
※ 愉快な筈だよ ドロンのドンドン
(中略)
アー 伊賀のヨ
伊賀の上野の服部半蔵
霧の中から 城を出す
ハ 愉快だね ハ 愉快だね ※
(後略)
猿飛佐助といえば甲賀流のはずだが、これも敵の目を欺く作戦なのかもしれない。それよりも正真正銘、伊賀流で史上に名高いのが服部半蔵である。神君伊賀越えで貢献し伊賀者を統率する立場になったという。東京の半蔵門やマンガ「忍者ハットリくん」に名を伝えている。
今年は4月1日(日)から5月6日(日)にかけて「伊賀上野NINJAフェスタ」が開催される。ニンニンのポーズもあるという忍術音頭も是非ご披露いただきたいものだ。
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