車のナンバーにしろスロットにしろ、人はゾロ目が好きだ。平成22年2月22日には何となく気分が高揚したものだ。666は映画『オーメン』に登場するダミアンの頭にあるアザだった。ことは単なる数字の遊びにとどまらない。私たちの地球の地表にもゾロ目が存在するのだ。
高知市南金田と弥生町の境を流れる江ノ口川の中に「地球33番地」がある。白いモニュメントは高知ロータリークラブが建設したものだ。
地球33番地とは何か。白いモニュメントの隣の説明板を読んでみよう。
地球33番地標示塔
この塔は地球33番地。つまり東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒を示すものです。(実際の地点はこの塔より北へ30m寄った川の中)このユニークな番地を覚えておきましょう。
昭和37年5月15日建設
いや確かに、ユニークだ。実際の地点というのは、白いモニュメントと説明板との間に小さく写る銀色のモニュメントがそれである。
これだけ3333…と並んだからといって、力学的な変化によって珍しい地形になるわけではない。街の中の普通の川辺だ。しかし、度、分、秒の同じ数字が12個も並ぶ地点は全世界に10か所あるが、街中にあってアクセスが容易なのはここだけだそうだ。
申し出れば「地球33番地到達証明書」をいただくことができる。人の住む場所にポイントが位置する利点とはこういうことだ。見えないものを可視化して楽しむ。少し知的な地理学スポットである。
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