昨晩、カープがリーグ優勝した。一度だけカープの試合を広島市民球場に見に行ったことがある。小学生の時だ。その頃に続く久しぶりの「勝鯉(しょうり)」で、身近にけっこういるカープファンが大喜びしている。
いっぽう、今年のタイガースは、早くも7月8日に自力優勝が消滅した。8月31日にはわずかの優勝可能性さえなくなった。だが、今季就任した金本監督の責任を問うてはならぬ。三顧の礼を尽くし、中長期的視野に立ってチームづくりを任せたのだから、ここは監督の来季構想を支援すべきだ。「超変革」は簡単なことではない。
和歌山市一番丁の和歌山城内に「伏虎像」がある。やはり阪神ファンが多いので、こんな像まで造っちゃったのか。
コンクリート造りというとチャチな印象があるが、なかなかどうして迫力のある造形作品である。檻が低いが大丈夫か、と思うくらいだ。説明板を読んでみよう。
江戸時代、和歌山城は、別名「虎伏山竹垣城」と呼ばれている。これは、和歌山城の建つ山が、海上から見ると猛虎が伏している姿に似ているからである。現在では、「虎伏城」「伏虎城」などとも呼ばれている。
この像は、和歌山城の別名にちなんで昭和34年に建てられ、二代目にあたる。初代は郷土出身の女流作家有吉佐和子著『紀ノ川』にも登場するが、銅像であったため、戦時下の昭和十七年(一九四二)に供出されている。
なるほど、伏虎は和歌山城の別名だったのか。タイガースとは何の関係もない。制作したのは角田蘇風(つのだそふう)という地元の工芸作家である。天守閣の再建が昭和33年だから、これに合わせて伏虎像も復活したようだ。
さて、伏虎像を左手に見て進んでいくと、裏坂登り口がある。石垣で見たものは…!
よいしょ、よいしょ。小さな人が石垣をよじ登っている。いったい何なんだ。近付いてみると…。
和歌山城の珍スポットとして「ナニコレ珍百景」でも紹介されたそうだ。木の根でさえ石段を登るのである。私も一段一段踏みしめて、高みを目指さねばなるまい。もちろん、タイガースもしかり。
ちなみに、上で紹介した「伏虎像」の初代銅像は、伏しておらず立っていたという。今年の金本タイガースは突っ伏したままに終わったが、来季は立ち上がって暴れ出すに違いない。「猛虎」復活である。
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