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「これはヒガンバナいうてな、秋のお彼岸になるとかならず咲く花やで」「ふーん、なんかびっくりするくらい赤いなあ」「そうじゃろう。ふだんは目立たんのに、この時期だけ真っ赤になって、また消えるんじゃ」「いまが咲くときじゃ、って分かるんかな」「頭がええからのう。器量よしでお利口じゃから言うことがねえが。」
「その向こうには、細長い田んぼがだんだんになっとるじゃろう」「だんだん畑だね」「田んぼじゃからな、棚田というんじゃ」「ふーん、階段みたいに見えるなあ」
岡山県久米郡美咲町大垪和西に「大垪和西棚田」がある。日本棚田百選のうち、岡山県から選ばれた4か所のうちの一つである。
岡山県には備前、備中、美作の3地域があるが、棚田はすべて美作地域、しかも県の中央部に集中している。岡山県美作県民局が作成したリーフレット「日本棚田百選 美作の棚田」では、大垪和西棚田は次のように紹介されている。
42ha850枚が360度すり鉢状に一望できる岡山の代表的な棚田
岡山県を代表する棚田だという。すり鉢状に見える所とはどこだろうか。もう少し西へ車を走らせてみよう。
ここが大垪和西棚田のビュースポットである。
すり鉢状で階段があるといえば…円形劇場、ローマのコロセウムだ。棚田で格闘技を見るわけではないが、開墾は自然との格闘であり、景観の創造である。その景観の維持にもかなりの労力が必要だ。そんな場所が百選に選ばれている。
「できたお米は棚田米として、よう売れとるんじゃて」「ふーん、ぼくも食べてえなあ」「つくった人のまごころがこもっとるから、そりゃ、おいしいでえ」「腹がへったけえ、帰ろうや」
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