この厳しい寒さで山中の滝が凍り、「氷瀑」となっているそうだ。時が止まったかのような造形美を一度は見に行きたいが、雪道を運転する装備も技量もないので辿り着けないだろう。本日は寒ではなくて涼を求めて夏に訪れた高梁川水系最上流部の滝のレポートである。
新見市神郷油野の三室峡近くに亀が原植物園があり「亀が滝」がある。遊歩道が整備されており、容易にアクセスできる。
山陽新聞サンブックス『岡山の滝』でデータを調べると、「青笹川(アオザサガワ)の滝」として掲載されていた。高さ10mで幅は4m。斜度は直下。谷名は三室峡。谷川名は青笹川である。
青笹川は滝の下流すぐのところで三室川に合流し、水はダム湖へ流れ込む。その水は油野川に合流し、西川へ注ぎ、わずかに本郷川を流れ、高梁川となる。
青笹川に沿った道(岡山県道・広島県道12号足立東城線)を逆に奥へ奥へと進めば広島県境の峠を越える。道は頭地川(カシラジガワ)に沿って下るが、この川もまた高梁川水系だというから面白い。峠に降る雨は「われても末に逢はむとぞ思ふ」であろう。
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