能勢の妙見さんへは能勢電鉄,ケーブルカー,リフトと乗り継いでやっとたどり着く。今でも多くの人で賑わっているが,妙見参りは江戸時代中頃からさかんになってきたようだ。昔は当然ながら歩いて登っていた。
大阪府豊能郡豊能町吉川に「吉川旧妙見山参道鳥居」がある。寛政五年の建立らしい。もっとも鳥居手前の橋が朽ちて近付くことができなかった。
この先にある参道は,今のハイキングコースで言えば上杉尾根コースになる。少し迂回して旧参道に合流する。石灯籠が崩れているところに,むしろ趣を感じる。
参道の途中に小さな祠があった。荒れ果てているものの,ブロック造りで比較的新しいもののようだ。神像は素朴ながら妙に存在感がある。見ているうちに,ありがたい気さえしてくる。ここは,まぎれもなく信仰の道であったのだ。
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