菅原道真公の腰かけた石はうちの近くにもあるくらいだから、けっこう各地にあるのだろう。すべて本当に菅公がお座りになったのなら、水戸黄門もびっくりの行動力である。だから、菅公腰掛石には本当に座ったのかという疑念は常につきまとう。今日紹介する石はどうだろう。
松原市三宅中四丁目の屯倉神社の境内に「神形石」がある。
屯倉神社の主祭神は菅原道真公である。この地とどのような関係があるのだろうか。神社の由緒書では次のように説明されている。
菅原道真公は、右大臣、右大将までなられたが、御年五十七才の時無実の罪で筑紫太宰府に流されることとなった。任地に赴かれる折、伯母にあたられる道明寺の覚寿尼公に別れを惜しまれた後、氏の社であるこの神社へも参られ、無実の科が晴れることを祈られた。この時にお座りになったという石が「神形石」としていまも境内に残っている。
玉垣の上からのぞいていると、亀の形をしたきれいな石だ。神形石というから神様のお姿に似せてあるのだろうか。霊亀が出現したのか。神形石は亀形石ではないのか。霊亀に乗ってやって来たのは浦島太郎ならぬ菅原道真公であったのか。菅公様。あれから千年以上の時を経ております。私ども、あなた様が無実であることは、よおく存じ上げております。それからお礼が遅れましたが、受験の折には大変お世話になりました。
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