昭和のオカルトブームには、何が起きても不思議ではない雰囲気があった。テレビの前ではスプーンを指でこすり、夜道を歩いては宇宙人に出遭わないかと心配した。特に「3メートルの宇宙人」は恐怖だった。本ブログでも「可愛らしい!?ヒバゴン」「幽霊の正体見たり枯れ尾花」「超古代史「日本ピラミッド」」で、オカルト関連スポットを採り上げた。本日はヒバゴンの親戚筋かもしれない未確認生物である。
福山市山野町大字山野に「やまごん出没の地点」がある。
ヒバゴンにやまごん。UMAに「ゴン」が付くのは、カネゴンの影響だと思う。カネゴンは、聞けば守銭奴の権化だというが、それにしても、サルノコシカケのようなあの造形はどこから思い付いたのだろう。本日のやまごんは、いつ出没したのだろうか。碑の裏面を読んでみよう。
昭和五十五年十月二十日未明、地元民が得体の知れない動く大きな物体(やまごん)を目撃。当時は、ひばごん(庄原市西城町)の出没などもあり話題となるが、謎に包まれたままである。
やまの原谷・観ボタルの会
「得体の知れない大きな物体」とは何だったのか。ヒトのような影に見えたから、ヒバゴンの記憶が蘇えったのだろう。なにせヒバゴンには写真まであるのだ。しかし、その写真は不鮮明で、獣人のようにも見えるしケモノのようにも見える。見たいと思うものに見えてくるのである。
で、あの騒動はいったい何だったのだろうか。その後、目撃例がないことから、実際には森の動物だったのかもしれない。ただ、森の奥深くへ逃げ去っていた動物も、近年は人里に平気で姿を見せるようになった。秋田市ではクマがスーパーに入って肉を食い荒らしたという。それこそオカルト以上の恐怖である。
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