カケマクモカシコキ イザナギノオホカミ…。子供の頃,町内の子供会で初詣に行っていた。神主さんが祝詞をあげてくれるのだが,その独特の節回しが可笑しくて吹き出しそうになったものだ。神の有難さは大人にならないと分からないものだ。
宮崎市阿波岐原町に「みそぎ池」がある。
冒頭の祝詞の続きはこうだ。
筑紫の日向の橘小戸の阿波岐原に御禊祓え給ひし時に生り坐せる祓戸の大神等
死んだ妻イザナミを追って黄泉の国へやってきたイザナギ。そこで穢れを受け,慌てて逃げ帰って禊祓(みそぎはらえ)をした。その場所が筑紫の日向の橘小戸の阿波岐原の御池(みそぎ池)である。これは史上初めての「みそぎ」であったという。
近くの江田神社は伊邪那岐尊と伊邪那美尊を祀っている。
創建年代が分からないくらい古い神社だが,地元の方の御奉仕により凛とした静寂さが守り伝えられている。頭を垂れずにはいられない有難さを感じた。
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