教科書にも掲載されている有名な詩だそうだが,最近になって初めて知った。山村暮鳥『聖三稜玻璃』から「風景 純銀もざいく」である。ラジオから流れる子どもの声「いちめんのなのはな いちめんのなのはな…」
聞いているうちに3年前に撮った写真を思い出していた。3月末,私は坂出駅に降り立ち,折りたたみ自転車を組み立てた。八十場名物ところてんをいただいた後,坂出市内に点在する崇徳上皇の旧跡を訪ねてペダルをこいでいると,この風景に出会った。おそらく西庄町ではなかったかと思う。
風景
純銀もざいく
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな。
山村暮鳥は群馬県の出身。高崎市内にある群馬県立土屋文明記念館の前庭に,この詩の碑が建てられているそうだ。日本の東西を問わず,春を象徴する花景色である。
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