滝に惹かれるのはなぜだろう。マイナスイオンが発生しているからか。体が修行を欲しているからか。それとも、他にそんな風景がないからか。高きにあるものは下へと落ち行くが、川の水が一気に何十mと落下するのは珍しい。滝を求めて徳島の山中へ入った。夏のことである。
徳島県名西郡神山町神領字谷に「雨乞の滝」がある。上の写真が雄滝27m、下が雌滝45mで左右に並んだ夫婦滝である。
日本の滝百選に選定された名瀑で、「四国のみち」のルートにもなっているようで環境庁、徳島県連名の説明板が教えてくれる。
この滝には竜王神と不動尊が祭られています。昔から日照りが続いたときには、村人が鉦や太鼓をたたいて、踊りを奉納して雨乞をしたということです。
右側の断続的な滝が雌滝、左側が雄滝で、阿波十二勝の一つとして、四季を通じて水量は多く、夏なお肌寒いところです。
駐車場からの遊歩道は登りやすかったが、途中で雨が降ってきた。滝まで行くと東屋で多くの方が雨宿りをしていた。雨が止むのを待ったが、待ちきれず写真を撮って、濡れながら道を下り、冷えた体を町内の温泉で温めた。さすがは雨乞いの滝である。
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