灯台は岬のシンボルだ。岬めぐりの自転車を走らせて灯台を目指す。登山家が頂上を目指すように、輪人は灯台を目指す。それは一義的には達成感を得るためであるが、灯台そのものの美しさに触れるためでもある。酷暑にも暴風にも負けず屹立する孤高の気高さに学ぶためである。
館山市洲崎に「洲崎灯台(洲ノ崎燈台)」がある。
地図をみると東京湾に進入する船舶にとってランドマークになっていることが容易に想像できる。詳しいことは館山市立博物館『地区展図録「たてやまの歴史と文化財」』に収録されている「海に生きた農民たちの村々‐西岬‐」に教えてもらおう。
大正8年12月、洲崎の庚申山に立てられた灯台で、航路標式管理所技手斉藤新治郎の設計です。元来東京湾に向って航行する船舶は、白浜の野崎島灯台を目標にすすんでいましたが、布良崎を洲崎と誤認して、平砂浦に坐洲することがありました。洲崎灯台の点火以後、そのような事故はなくなっています。
大切な役割を果たしているが、それほど有名ではなく登れるわけでもない。しかし最近は見学者が多いようだ。というのも、あのAKB48「会いたかった」のPVロケ地になったからだ。特に下2枚の写真の場所はPVにも登場する。この写真もアイドル追っかけで写したように思われそうだが、この日付の頃にまだAKBは生まれていなかった。
孤高の灯台を愛でるもよし、愛するアイドルの幻を追うもよし。この灯台では何がしかの達成感が得られる。新しい気持ちになれる。本当に会いたかったのは、そんな自分だったのかもしれない。
Thank you for the comment.
投稿情報: 玉山 | 2012/09/12 20:19
And I was just wndoering about that too!
投稿情報: Larry | 2012/09/11 11:59