日本三大稲荷といえば…、実は様々な説があって公式見解はない。公式も何も自称なので、みんなちがってみんないい、である。ただし、いずれの説にもまず伏見稲荷が入っていることだけは確認しておきたい。伏見稲荷大社は京都市伏見区深草藪之内町にある稲荷神社の総本社である。初詣客が全国有数であることでも知られている。
尾道市久保三丁目に「勇徳稲荷神社』が鎮座してる。勇徳稲荷は祐徳稲荷に通じる。
祐徳稲荷といえば日本三大稲荷にも数えられる佐賀県を代表する神社である。鹿島市古枝にある。こちら尾道の勇徳神社はご覧のとおり小さいが、夏祭りは賑やかなのだそうだ。説明板に興味深いことが書いてある。読んでみよう。
本神社は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)須佐之男命(すさのおのみこと)を奉斎してある、稲荷神社五穀の神宇賀魂(うかのみたま)の称京都市伏見区深草町の稲荷山に奉ってある。また九州の佐賀県にも佑徳稲荷あります。全国の三代勇徳稲荷と言われています。
内容として難解、日本語としてもやや難があるが、要するにこういうことだろう。倉稲魂命は稲の精霊、五穀の神様であり、この勇徳稲荷神社に祀られている。同じく京都の伏見稲荷大社にも祀られている。また、佐賀の祐徳稲荷神社にも祀られている。この三社を日本三大勇徳稲荷という。
これは日本三大稲荷ではない。三大勇徳稲荷である。三大何々はたくさんあるが、かなりマニアックな部類に入るだろう。しかも尾道の勇徳稲荷以外は規模も知名度も大きな神社である。
だから、どうした。知名度が高いかどうかなど関係ない。地元の繁栄を人々の息災を見守ってくれる神社ならそれでよいではないか。地元にとってみれば「三大」の有名な稲荷なのである。
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