この木なんの木(^^♪の「日立の樹」は、ハワイ州オアフ島にあるモンキーポッドだそうだ。日本では寒すぎて育たないらしい。緑の草原に一本の樹。印象的なこの木は、昭和50年に映像に登場した。今もやっているが、小学生の頃にもテレビで見た記憶がある。
武雄市橘町大字大日に「玉島古墳」がある。県指定の史跡である。
古墳の上に立つ一本の樹。実に、気になる木である。自然の小さな丘を利用して造られた円墳で、南北の径48m、東西の径42mという大きさは、佐賀県最大級だという。古代エジプトの階段ピラミッドのように段々になっているのも印象的だ。
この古墳の特徴は石室に見ることができる。武雄市教育委員会の説明板には、次のように記述されている。
この古墳の中央には石で造られた石室(亡くなった人を安置する部屋)と非常に短い羨道(通路部分)が造られて、横方向から入ることが出来るようになっています。石室は竪穴系横口石室と呼ばれ、竪穴式石室から横穴式石室へ移行する時期に造られたものです。
築造時期は5世紀末頃で、石室の変化を物語る貴重な古墳である。石積みの技術も発達したのだろう。竪穴(たてあな)式石室は一度きりの使用だが、横穴式石室は追葬を可能とした。事実、この古墳では入口がついたことで追葬が行われている。説明板を読んでみよう。
床面から40cmのところから壷や杯(つき)といった土器や鎌倉時代から室町時代にかけての輸入貨幣も出土しています。のちの時代にこの古墳に埋葬された人もいるようです。
ふつう追葬される人は近親者のはずだが、玉島古墳の場合、数百年後の人物である。子孫なのだろうか。この古墳へ葬ってくれと遺言したのだろうか。遺族が慰霊にふさわしい場所として選んだのだろうか。
いろいろと思いを巡らせているうちに、歌詞が思い浮かんできた。この木なんの木 古墳の木 みんなの目を引く木ですから 武雄のシンボルツリーになるでしょう。
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