9という数字は縁起がよい。中国の話だ。極陽数,つまり一桁の奇数のうち最大であることから,皇帝から民衆まで皆が愛した数字なのだ。今日紹介する橋も,9にまつわる名称が付けられている。
中華人民共和国北京市海淀区新建宮門路にある頤和園に「十七孔橋」がある。この橋は昆明湖の中の南湖島を結ぶ全長150mの石橋である。17のアーチで支えられており,中央のアーチはどちらから数えても9番目になる縁起がよい橋なのだ。乾隆十五年の建造である。
欄干には500体以上の獅子が飾られているが,それぞれに異なるポーズをしているという。あの有名な盧溝橋に似ているらしいが,見たことがないので分からない。いずれにしても日本にはないタイプの橋だ。橋の上では地元の人々が凧揚げをしていた。これも日本では見られないことだ。
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