端っこが好きなので最南端と聞くとついつい行ってしまう。日本の最南端の沖ノ鳥島には行けないが、ここなら行ける。
千葉県安房郡白浜町白浜(現南房総市白浜町白浜)に「房総半島最南端の地」の碑が建てられている。
以前に千葉県最東端の犬吠埼、最西端の洲崎に行ったので、これで千葉県の4分の3を制覇した。4分の3?自分で書きながら意味不明であるが、この3地点はいずれも灯台が設置されており広々としたロケーションが楽しめる。
写真のスマートな灯台は「野島埼灯台」である。灯台の隣にある資料展示室「きらりん館」のパンフレットにその歴史を語ってもらおう。
房総半島の最南端に位置する野島埼灯台は、慶応2年(1866年)、江戸幕府とアメリカやイギリスなど4カ国との間で結ばれた江戸条約において建設することが定められ、明治2年12月18日(1869年)に設置、初点灯されました。
日本の洋式灯台としては、観音埼灯台に次いで2番目のものです。
当時の灯台は、フランス人技師ヴェルニーの設計によるレンガ造りでしたが、大正12年の関東大震災で倒壊し、大正14年8月15日に改築されたものが現在の灯台です。
100年以上にわたり白浜の海を守り続けてきたのが町のシンボル「白亜の灯台」野島埼灯台です。
条約によって建設されたので「条約灯台」と呼ばれる初期の洋式灯台である。全国に8か所しかないそうだ。江戸を守るかのように長い房総半島。その最南端の灯台は長く風雨に晒されながらも美しく気品を保っていた。さすがは名にし負う「条約灯台」である。
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