仏様にはいろいろ種類があって、どなたがどんな方かさっぱり分からぬ。聞くところによれば、一番偉いのは如来で、菩薩、明王、天と続くそうだ。如来にも様々な方がいらっしゃるが、浄土系宗派は阿弥陀如来、真言系は大日如来、仏像としてけっこう人気なのは薬師如来である。
本日紹介するのは高野山真言宗準別格本山二上山蓮華院両山寺だが、お寺そのものについては以前の記事「羽ばたけ、私たちのゴーサマ」でレポートしたので、今回は美しい如来群に着目したい。
岡山県久米郡美咲町両山寺に「五智如来座像」がある。
街頭演説する政治家をSPが守る際に、このような配置を見ることがあるが、この仏像群にはどのような意味があるのだろうか。説明板を読んでみよう。
五智如来(ごちにょらい)座像
重要文化財(石造美術)
昭和四〇年六月十六日 県指定
これらの石仏は金剛界の五智如来で、花崗岩によって造られている。中心に大日如来、これを囲んで東に阿閃如来(あしゅくにょらい)、西に阿弥陀如来、南に宝生如来(ほうじょうにょらい)、北に不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)と並び、それぞれそれらの方向を向いている。五体とも結跏趺座(けっかふざ)の座像で、像高は、四六センチメートルから五四センチメートルである。台座は総で同じ大きさに作られ、六弁二重彫の蓮華座である。無銘で、この石仏の造立に関する記録は残っていないが、様式からみて室町時代後半期の造像と推定されている。
真言宗なので中心は大日如来。周囲の如来は東西南北を向いているという。阿閦如来は薬師如来に近く、不空成就如来は釈迦如来に近いらしい。とにかく悟りを開いた如来さまが5人もいらっしゃるのだから、最強のパワースポットと言って差し支えないだろう。
オモテなし 東京五輪 ウラだらけ
2013年に東京オリンピックが決定してから10年。あの時の喜びはいったい何だったのだろう。華やかな祭典の裏話がこんなに多いとは。ずいぶん後味の悪いイベントになってしまった。これで札幌オリンピック招致などありえない。一部の人のふところに消えた五輪の経済効果ではなく、五智如来のご利益をゴチになればよかったのである。
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